鉢伏山

鉢伏荘晴秋
この絵の風景を見るためにやっと鉢伏山に行くことができました。
 
南アルプス平日は渋滞もなく中央高速もスムーズでした。甲府を過ぎて南アルプスが見えてきた時は感激でした。先日「鉄道絶景の旅」の創刊号が中央本線だったので思わず買ってしまいましたが、やはり韮崎付近の車窓風景は絶景です。夏なのでくっきり見えませんが、稜線の高さに圧倒されます。山に雪がある頃また見たいです。

諏訪湖諏訪湖SAからの諏訪湖の眺めです。
岡谷インターで高速を降りて、国道20号を塩尻方面へ走ると途中に高ボッチ高原という看板があり、そこを曲がるのですが、これが信号もないところでうっかりすると通り過ぎてしまいそうです。


高ボッチから鉢伏山へ曲がると道は細くなり対向車とすれ違うのがやっとというくらいですが、前にはバスが2台も・・・ほとんど対向車もなく、高ボッチ高原につきました。8月の第一土曜には草競馬が行われたそうで、混んだのでしょうがこの日は駐車場はガラガラ。さらに道を鉢伏山のほうへ進むと明るい開けた感じの道が続きます。やがて草原状の山が見えて鉢伏山荘の駐車場で行き止まりとなります。

鉢伏山頂上 鉢伏神社
そこから鉢伏山山頂までは歩いて20分位、眺めは360度見渡せるのですが、雲がでて北アルプス方面は見えず残念でした。頂上には鉢伏神社の鳥居と小さい祠があります。昔修験道の山だったそうで、草原の中ところどころに石碑が建っているのが目を引きます。保護された区域で近寄れないのが残念でした。

鉢伏山より諏訪湖諏訪湖は見えますがその先の八ヶ岳、富士山は無理でした。
雲が晴れたとき向かい側の山の上にたくさんの鉄塔が・・そこは美ヶ原の王ヶ頭でした。次回は秋に来て是非北アルプスと富士山を見てみたいものです。

鉢伏山

上の絵と同じ風景がなかなか写真では写ってませんでした(ーー);左の青い屋根が山荘。
→鉢伏山の絵  →高ボッチの絵

諏訪を訪ねて

永畝の生まれた諏訪に今まで2回行ったことがあります。
1回目は子どもの頃、2回目は10年位前、いずれも霧ヶ峰へ行く途中でした。そして今回3度目の諏訪です。
鉢伏からの帰り国道20号を諏訪まで来て、諏訪大社の下社に立ち寄りました。
下社には春宮と秋宮があり、秋宮にお参りしました。

根入の杉 諏訪大社下社神楽殿
御神木の「根入の杉」は樹齢約800年だそうです。 
諏訪大社下社・白松と御柱  拝殿
神楽殿の後ろに拝殿があり、御柱が立っています。
中央の木は白松(三葉の松)という珍しい松の木です。
天覧の白松確かに幹が白いです。
 大社を出て上諏訪方面へ向かいました。
途中線路を渡ったのですが・・線路が1本?・・中央本線は諏訪周辺では単線なのだそうです。これは意外でした。

法光寺
霧が峰へ行く道の手前で角間川を渡ります。その近くに法光寺があるので立ち寄りました。
永畝の描いた板戸を見せていただきました。
実物を見るとやはり感慨深いです。



諏訪みやげ道沿いに昔風のすてきな酒屋さんとかあったのですが、車であっという間に通り過ぎてしまい、惜しい感じでした。次回はじっくり歩いて回りたいです。
諏訪のお土産はいずれもレトロなお菓子。
特に諏訪湖豆は昔もこんなふうだったような・・懐かしいです。



「皇室の名宝」展(1)

皇室の名宝先日、上野国立博物館で開催中の「皇室の名宝」展を見てきました。
荒木寛畝の作品が展示されているということで・・
丸山永畝は明治39年上京して、荒木寛畝の画塾「読画会」に入門しますが、寛畝の指導法は自らの型だけを徹底的に教え込むやり方であったらしく、「人となり豪放にして細事に拘泥せず、画も又自ら典型を脱して頗る生気あり」と紹介された永畝の気質とは相容れなかったのではないかと想像される・・ということでした。しかし入門当初は寛畝の作風を踏襲した作品が多く、基礎技術の習得に努めたようです。(丸山永畝図録解説より)

荒木寛畝の作品は2つ「旭日双鶴図」と「孔雀之図」でした。

「旭日双鶴図」部分    「孔雀之図」部分
「旭日双鶴図」部分     「孔雀之図」部分

「孔雀之図」は、明治23年の第三回内国勧業博覧会で妙技二等賞を受賞し、宮内省によって買い上げられたものだそうで、寛畝の代表作ともいえる名品だそうです。確かに大きい孔雀の絵で、迫力も十分、緻密な羽根の描き方はすごいです。寛畝は「西洋絵画の技法を取り入れた独自の写実的画風を展開した」そうです。その辺のところは私はよくわからないのですが、いわゆる花と孔雀の絵とは違って、岩の上を羽根を広げて歩いているような構図はとてもダイナミックですばらしいです。

円山応挙「牡丹孔雀図」孔雀の絵は他にも、円山応挙、瀧和亭(たきかてい)、伊藤若冲などの作品がありました。応挙などの孔雀図は見慣れた感じですが、若冲の孔雀だけは異彩を放つものでした。


「牡丹孔雀図」円山応挙

「皇室の名宝」展(2)

引き続き感想をちょっとづつ書いてみようと思います。
注目作品の若冲は驚きでした。そして帰ってから図録の説明を読んで納得しました。単に動植物の絵を描いたというのではなく、この絵は釈迦三尊像とともに寄進された仏画だそうで、「釈迦三尊像を中心にして掛けられるこれらの絵に描かれる草木花、鳥、虫や魚たちはすべてが仏の教えに導かれる衆生であり、尊い生き物であることを、その生命から発する美しさを書き表すことで示している。」とのこと。

老松孔雀図 若沖  老松鸚鵡図
「老松孔雀図」伊藤若冲       「老松鸚鵡図」伊藤若冲

真っ白い孔雀の姿にドキッとします。その羽根の装飾的な美しさは「旭日鳳凰図」の鳳凰にももっと表れています。解説によるとその絵の右上に「花鳥草虫にはそれぞれ霊があるのだから、我々はその真をよく認識して描き始めなくてはならない・・」という言葉が書かれているそうです。鳳凰の目は鳥にしては切れ長でなんだか人間のよう・・霊的な力を持っているようです。「老松鸚鵡図」は鳥好きの私としてはとても可愛くてユーモラスな表情が気に入ってます。

ニワトリの絵が多い中、「群鶏図」は精密でデザインがすごいです。私は「向日葵雄鶏図」や「芙蓉双鶏図」が感激でした。花々の絡み合ったデザイン、さらに図録の絵を虫眼鏡で見ると、朝顔のツル先の細く柔らかな線といい、向日葵の花の芯がひとつひとつ違う色で描かれていること、葉っぱの虫食いの跡やしみの跡などなどリアルなところ・・・鳥の羽の模様の装飾的美しさ・・、鳥たちの誇らしげな表情、目の鋭さ、どんな細かいところまでも緻密に手を抜かず描きこまれていることスゴイの一言につきます。



「皇室の名宝」展 (3)

「向日葵雄鳥図」部分 伊藤 若冲の「向日葵雄鳥図」です。ヒマワリの葉の虫食い跡や、黒い斑点は普通、絵に描くとしたらきれいに修正して描いてしまいたいところではないかと思うのですが・・・
そこをあくまでも見たまま、自然のままに描いている、特に「貝甲図」「諸魚図」「群魚図」などはまさに図鑑のような精密さ。「池辺群虫図」はありとあらゆる虫たちの生命を慈しんで描かれているようです。
かと思うと、「牡丹小禽図」や「薔薇小禽図」のように、画面いっぱいに埋め尽くされた装飾的な花のデザインに圧倒されます。

酒井抱一の「花鳥十二ヶ月図」は、若冲を見た後でこちらを見ると、余白がたっぷりとあいた、シンプルな構図、見慣れた花鳥画の世界でちょっとほっとしました。

アジサイ先日この絵のような虫食い跡を発見!!同じだ〜と感動して撮った写真ですが・・・もしあの絵を見ていなかったら、この虫食いだらけの葉っぱなんて全然興味がなかったでしょう、まして写真なんか撮ることもなく・・・
若冲の目にもこういう葉っぱが映っていたのだな〜と妙に感動しました。

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